5月26日〜7月16日
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★5月26日
25日午後10時少し前。宮部みゆきの“誰か”を途中まで読み、今、PCの前に座っている。和ちゃんはとっくに別世界。
さて、25日現在で和ちゃんはウンコを4日間出していない。そろそろ出て欲しいところなのだけれど、どうなのだろう? で、和ちゃんがデイサービス・ゆう倶楽部長浜から帰宅後すぐにイチゴヨーグルトの大を食べさせ、少し歩かせた方がいいかと思い片道500メートルほどの距離にある図書館に出向いた。
オレのキャップを被り、トットコトットコ少し前屈みで歩く。図書館で桐野夏生の“OUT”を借りて帰り、我が家で記念撮影。
明日。ヨーグルトと運動の効果は現れるかな?

★5月27日
26日の朝食後、和ちゃんが少し不安そうに語りかけてきた。
「あのなあ、アレ? えーーと? あれなんじゃけど...ウンコ。ウンコに行きたいんじゃけど」
ウンコという単語が出た。素晴らしい。そして、待ってましたの鬼子母神さま??
「ヨッシャ!! 行くでえ」
トイレに同伴。
「もう出るよ」
ウンチングスタイルに入った途端、肛門からウンコがはみだしている。そして今回はアッサリと超極太長ながらスルッと出た。素晴らしい。4日間溜めていたのだからなあ。とはいえ、オレの努力が結果としてあまりに完璧に現れるとなんだかビックリ。
しかし、してやったり、とオレも気分爽快。こうでなくっちゃネッ。

★5月28日
和ちゃん。元気にデイサービス・和みのときに出陣。最近、デイサービスで測定する血圧が少し高めなので出陣前に測定。119−69。素晴らしい。我が家ではこんな風なのだ。オレもついでに。134−90。オレにしては上出来。まあ、今日もファイト一発で踏ん張りますか。
昨日、久々に北ふれあいセンターに行ってきた。ここには高齢社会ジャーナルという介護関連新聞切り抜き月刊誌が置かれていて、確認したいことがあったので訪ねた。
確認したかったのは、オレが中国新聞連載中の“アルツハイマーの母のそばで”がその月刊誌に掲載されているか? 掲載されていた。最新号が5月号で、3月に書いた5回分が掲載されていた。オレもとりあえずライターの端くれだから、読んでくれる人が多いのは嬉しい。中国新聞連載も、半年以上に伸びそうだし。もっとも、担当のデスクからは、
「これから掲載される内容には、掲載済みのと重複部分があるのでその辺りを気おつけて欲しい」
とのことだった。少し、取材してみようと思う。そして視点も変えてみよう。書くことは山のごとくだから。開高健の言葉に
“トラブルを歓迎せよ”
というのがあったなあ。ホンマにホンマ。和ちゃんのトラブルのお陰で連載させてもらっているようなもんだから。これは本当にジレンマ。
しかし、梅雨入り宣言が出されても当然の週間天気予報だ。どうしようかなあ? いつ炬燵を仕舞おうかなあ? 和ちゃんは昨夜、タオルケットにくるまって寝た。そんな季節がまたまた到来したのですね。暑いのは我慢できるけど、熱いのはシンボウたまらん。熱帯夜。また苦しみそうだ。和ちゃんは平気みたいだけど。

★5月29日
和ちゃんは、今朝も元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へと出陣して行った。今日のご帰宅は普段より1時間遅れ。オレが介護関係の勉強会に顔出ししなければならないからだ。もっとも、顔を出したら直ぐに回れ右しないといけない。
ところで昨日、椎名誠の表現を借りれば、エイッヤーとばかりに炬燵をかたづけた。かたづけたとはいっても炬燵を被っていた炬燵カバーとか毛布をエイッヤーとやっつけただけ。しかし、それだけでも腰にピリッと。まあ、炬燵の上にはテレビがあったりでそれの移動もあったからなあ。スッキリしました。でも、和ちゃんはデイサービス・和みのときから帰宅しても全く気付かなかった。和ちゃんとオレの万年床がそのままだからだろうか?
昨夜は和ちゃん、いろいろ忙しいらしく、午後8時半までアアデモナイコウデモナイとガラクタと格闘していた。
「和ちゃん。急ぎの用なら手伝うで」
「あんたには分からんじゃろ?」
そりゃあ和ちゃんが、どうガラクタと向きあっているのか? 絶対に分からないけれど、オシッコをして早く寝てちょうだい、てなもんなんですよオレの心境はね。カーーズチャン。

★5月30日
朝食を済ませ歯磨きを終え、和ちゃんにウンコについて聞いてみると、出そうだと言う。結局、今朝もドカーンと二発放出。中3日。あまりにも予期したサイクルで続くけど、和ちゃんがウンコを出してくれるとヤレヤレでホンマにホンマにホッ!! とする。洗い物をしながらでも落ちついていられない。最近、自己申告からオレが聞くというパターンに移行しつつあるから。
さて、昨夕、オレは中爆発。些細なことから事件は始まった。和ちゃんが総菜のカボチャを万年床の上に落とした。夕食中だった。たったこれだけのことだけど、オレは異常に腹が立った。その後は、和ちゃんのすることなすことに腹の立て通し。近所にもオレの浴びせる罵詈雑言が聞こえたに違いない。一発。和ちゃんの頭を叩いた。和ちゃんはキーーーーーイと表情を変貌させ怒った。そしてオレの手を強く握った。抵抗してくる。二人だけの閉ざされた世界。こんな光景が世間のアチコチで展開されているのだろう。
眠る前には仲直りし、強く抱きしめた。
「あーーあ良かった。わたしゃ、あんたが一番好きなんじゃから」
ニコニコしながらタオルケットを掛けたと思ったら、数分もしないうちに小気味良い小さな鼾が聞こえだした。
不思議なものだ。寝顔を見ながら、あれだけクソミソ言ったのに、オレは和ちゃんと玉砕してもいい気持ちになっていた。つくづく思う。良心とはやっかいなものだ。
これを書いている今、なんだか可笑しくなってくる。和ちゃんの肛門を観ながら、頑張れがんばれと和ちゃんのウンコと睨めっこしていたオレがいたのだから。
ところで昨日、オレも時々顔を出す介護福祉研究会の催しに行ってきた。特に、ケアマネジャーなら知らない人はいないだろう大阪市立大学の白澤政和教授の講演を聞きたかったからだ。知人の紹介で名刺交換させてもらったが、さすがに貫禄があった。
で、驚いたことに、久々にあったホームヘルパーさんが大阪の大学講師になっていた。この介護福祉研究会から、ホームヘルパーモ大学の講師・教授となった女性がオレの知る限り3人。彼女はホームヘルパーという仕事にバーンアウトしたと語っていたが、現場でキッチリやっていると迎えてくれる所も多いのだ。とうとう先生様になってしまった。
人生いろいろだ。別の女性である鬼定さんも、なんだか会わない間に色気が弾けていたなあ。なんで? 本当に介護やってるのかなあ? オレのようにやつれてないもんなあ?

★5月31日
和ちゃん。元気にデイサービス・和みのときに出陣。一段落。出陣前、
「和ちゃん。オシッコ? ウンコ?」
「シーーッ」
和ちゃんがトイレに行こうとする度にオレが聞くので、怒ったように力を入れて答える。昨夜は熱帯夜に近い夜を過ごしたのだけれど、和ちゃんはタオルケットにくるまって爆睡し続けた。オレは薄睡ってやつだったかな。和ちゃんの元気の素は爆睡だ。
今朝は起床前、和ちゃんと15分ほど手を繋いでいた。なんか愛おしくて、オレの心も優しくなっていたのだろう。和ちゃんは嬉しさイッパイを笑顔で現していた。
晴れたり曇ったり豪雨だったり。そして台風が通過したり。オレたち二人の環境はめまぐるしく変わる。

★6月1日
清々しい朝だ。和ちゃんは普段通り元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。
さて、今朝、和ちゃんがなかなかシブイことを言った。オレが歯を磨いているところへわざわざ来て、
「ウンコが出そうになったら言うけど、ええかな?」
スゴイ。結局、今日の放出はなかったけど、和ちゃんの気配りにオレは嬉しくなった。些細なことかもしれないけれど、オレにとっては良き一日始まりだ。和ちゃん。サンキュー。

★6月2日
どうも寒暖差に対応できないオレがいる。和ちゃんの体調管理優先だから、どうも寝不足になる。
さて、昨日、デイサービス・ゆう倶楽部長浜の島田君と記念撮影。彼はイケメン。彼との会話は楽しい。
ところで今朝、大量にウンコを放出。先の部分が固くなかなか出てこなかったけれど、固い部分が出るとヌルヌルと黄金色の立派なのが落下していった。
今日午後はケアマネジャーの長谷川さんが訪問調査。ゴミだらけだけど、そのまま放置。

★6月3日
和ちゃん。今朝も元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ出陣。島田君運転する軽からバイバイと手を振りながら。しかし、昨日は和ちゃんと一日真摯に向きあったからオレの神経はフリーズ状態。
ところで、オレはなんだか本当に身体が季節に対応出来ないでいる。昨日はそこそこ気温は高めだったのにトレーナーも着込んで防寒。加齢と共に、自己管理が難しくなってるなあ。小便の切れも悪くなってきてるし、時々、チロッと排尿後に出たりして。ホワイトのパンツなんか履けねえな。
脳以外は和ちゃんの方が健康なんじゃないかな?

★6月4日
昨日から今日になった頃、オレは和ちゃんを起こした。少し冷んやりしてきたので掛け布団交換。ついでにトイレへ行くように言った。寝ぼけているので、電気をつけトイレに誘導する。トイレに和ちゃんが入り、オレは布団交換。少しして和ちゃんはトイレから出てきた。そしてそのまま布団の中に潜り込み夢の中へ。速い!!
オレもついでに小便。アレッ? トイレ掃除用に置いてある小さな洗面器が和式トイレの前にあり、その中には黄金色の液体。臭いを嗅いでみると、オシッコだ。参ったなあ!?
もっとも、オレは怒ることもなく可笑しくなった。というのも、まだまだ、オシッコはどこでもかしこでもしてはならない、という回路はしっかりしているみたいだから。これはOK。
さて、今朝メールを開くと、迷惑メールがドカーンと12通。その中に、正しいメールが三つあり、二つはこのHP読者から。一人は、現在進行形ガンと闘っている女性。一度、お会いしたことがある。そして結局、在宅で看ていたお母様を施設入所させることになったとの知らせ。
もうお一人は、関東地域に住む女性で、お母様をグループホームから自宅に戻したとの知らせ。正に、人生いろいろではないですか。頑張っている方々それぞれが決めた事。それぞれの判断が正しいと確信する。
オレも含めて、皆さん、踏ん張りましょう。とはいえ、オレは不埒にもイメージする。この人たちの深層心理を取材したい。
ついでに記して置くと、オレは今日、髪をほぼ丸刈りにカットした。老婆心ですが、カット屋でカットしたのです。少しは生き生き感がでたかな? オレが今まで指名していた若い衆は、嫁さんの実家で漁師になったとのことでビックリ!! ホンマに人生いろいろですわ。

★6月5日
今朝、オレは目を覚まし、和ちゃんに視線を向けた。すると、和ちゃんがニコニコしながらオレを見つめている。そして開口一番。
「あんた。その頭、カワイイナア!!」
今日もデイサービス・ゆう倶楽部へ元気に出陣していった。

★6月6日
現在時6日の午前10時40分。コープから、和ちゃんと一緒に帰宅したばかり。和ちゃんはリンゴヨーグルトを食べたあと、今、コープのビニール袋をたたんでいる。和ちゃんが普段座る定位置に置いておくと自動的にたたんでくれる。強調するが、自動的なのだ。
和ちゃんは鼻歌を口ずさみながらたたんでいる。鼻歌は“海ゆかば”。戦時色濃い歌を口ずさむことがさすがに多い。
「60過ぎたらなあ!!」
こんなことも言っている。77歳なのに。
今日、日曜日は和ちゃん孝行の日だ。

★6月7日
今朝は大量のウンコを放ち出足は好調だった。しかし、和ちゃんの一つ一つのトンチンカンが気に障り爆発。和ちゃんが言うには、
「なんで私ばあいじめるん?」
いじめているわけではない。靴下をだしているのに新聞紙を丸めて履こうとするし。それを注意すると、そんなモノはこの中にあると言ってテレビを指すし。
オレの神経と忍耐が微妙にヒリヒリするわけですね。今も日記など書きたくないのだけれど、とりあえずご報告。
というわけで、この日記、今週はお休みにする。嫌々書いても仕方ない。そして、もう充分すぎるほど書いた。
アディオス。セニョリータス、セニョリートス。

6.8〜6.12 お休み


★お休み期間に書いたこと

★6月7日午後
これは6月7日の午後2時半に書いている。和ちゃんがデイサービス・和みのときに出陣した後、HPの日記をアップし8日から12日まで日記を休むと記した。それから2時間睡眠し、午後にも1時間半睡眠したらなんだかとってもスッキリ感。まあ、そんなわけで今、これを記している。日記のアップは13日にするとして、少しづつでも書いておこうか、という体力・精神力が湧き出てきた。睡眠は、やはりパワーの源なのだろう。
とはいえ、身体がだるいことがだるい。昨夜はほぼ熱帯夜に近かったのに、和ちゃんが寒いというので深夜に起き、タオルケットを2枚にしたりで、こういうのがあるから落ちついて眠れない。在宅介護なんていうのはそんなもんだ。とてもじゃないけど、他人様の世話までやいてられない。
今日、今さっき、扇風機が稼働し始めた。

★6月8日
今朝も和ちゃん、元気イッパイでデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。出がけ、やはりガラクタ入りバッグを持参している。
「和ちゃん。そのバッグ、今日は必要ないで」
「お弁当も?」
弁当など入っているわけないのだけれど、
「学校の給食を食べんといけんがな」
「アッ!! そうじゃったなあ。忘れとった」
一日だけなら笑いばなしだけれど、いやいや疲れる。後かたづけは全てオレがやるのだから。
とはいえ、元気だけが取り得のような和ちゃんだから、贅沢は言えないかな?

★6月9日
今朝、ローテーション無視で和ちゃんは立派なウンコを放出。やはり、出足だけは固いものの、そこそこ出てくるとヌルヌルスコーンと出きってしまう。
「嗚呼ー!! 落ちるよー」
いつもこんな声を上げながら和ちゃんは落下させる。たぶん、ペーパーに包みこまなかればならない症候群が残存しているのだろう。
今日は和ちゃん、デイサービスはお休み。またまた一日つきっきりサービスをしなければ。
ところで、昨日、オレは半熟睡眠が続いた。今日の頭部はボー。なんかヒンヤリする。和ちゃんにもトレーナーの厚いのを着せ、布団もそこそこ厚めのを被せた。和ちゃんは、相変わらず爆睡。
今、午後5時過ぎになった。改めた書いている。和ちゃんとコープに行った。しっかりした足取りで歩ける。背筋も伸びるようになっている。
ついさっき、和ちゃんとキャッチボールをした。わずか3メートルもない距離間で。もちろんホンワカボール。上手くキャッチし、そこそこ投げ返してくる。まだ、運動能力はかなり維持しているみたいだ。

★6月10日
今朝も元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へと和ちゃんは出陣していった。時々、なんだか“うしろめたく”もなったりするが、和ちゃんのアルツハイマーはオレと和ちゃんとの二人三脚で乗り切らないといけないわけだから、学校などとウソをついてはいるけれどこの刷り込みで良しとしなければならない。
暑くなった。そろそろTシャツ一枚でデイサービスに通わせる季節になった。可愛いのを探しにいかなければ。

★6月11日
今朝、和ちゃんとテレビを観ていた。台風4号情報が始まり、アナウンサーが、暴風を伴う恐れもあると解説。オレは和ちゃんに質問。
「暴風ゆうてどういうことかなあ?」
「アッチコッチへザーザーくるんじゃが」
手を手首で揺らせながら教えてくれた。まあ、だいたい当たってはいる。OK。
そして、今朝も元気良く、デイサービス・和みのときへと出陣していった。
さてと。今日は雨。洗濯物の乾きが気になるオレだけど、なんだか思考が爺臭くなってきたか? そんなことはない。主夫として当然の悩みだろう。
とはいえ、ショートステイ拒否の取材が進まない。それぞれの対象が微妙な問題を抱えており、オレもそれを無視して書くことはできない。取材対象あってのオレだから。老人介護の取材。基本的に時間をかけて行うものだ。
オオッ!! そういえば昨日の山陽新聞に、アミーユというグループホームなどを運営しているメッセージがジャスダック市場に上場したとの記事。正直、ついにやったか、と唸ってしまった。とうとう、ここまできたんだなあ!!

★6月12日
今朝、メールを開くと真摯な介護相談が2件。オレもなるべく真摯に回答したつもりだけど、どうだったかな? かなり文字数も打ったので、今日はこれまで。
和ちゃんに異常はなし。

★6月13日
和ちゃん。今朝の6時頃、オシッコから出て布団に入り、なにやら悩んでいる。
「どしたんなら和ちゃん?」
「あんた、怒ったらいけんよ」
「起きる前からおかしいこと言うたら怒るでホンマ!!」
「............」
「どしたんなら言うてみい。怒らんから」
「あのなあ、私、赤ちゃんがなあ?」
「和ちゃん。赤ちゃんができたんか?」
「よう分からんのじゃけど、お便所でなあ?」
「ポトンと落としたんか?」
「どうなんじゃろう?」
「ウンコか?」
「あれはウンコとは違うみたいじゃけど?」
オレは直ぐに和ちゃんの手を嗅ぐ。ウンコの臭いはしていない。パンツを下ろさせ肛門確認。ウンコは付着していない。和ちゃんがもしウンコを落としたなら、手が臭うし肛門付近にウンコが付着しているはず。今、もう完璧には拭けなくなったから。
赤ちゃんか? いろいろ悩みがあるのだろう。和ちゃんは水子地蔵も建ててるからなあ。もっとも、子供を産んだことも忘れてしまっているけれど。ただ、赤ちゃんができる行為について話すと、不快な表情をするからその辺りに因果関係は記憶にあるのかもしれない?
さてと。あと少ししたら和ちゃんと買い物に出よう。

★6月14日
今朝、朝食後から和ちゃんと一緒に、我が家にへたりついている側溝の掃除をした。枯れ落ち葉が溜まって雨水が流れない。そこで奮起一番、頑張ったのだけれど、和ちゃんはビニール袋の大きいヤツの口を開けておく役割分担。シッカリその役割をこなしてくれた。
さて、和ちゃんがウンコを放出しない。今日で5日間。最長は9日間だからまだ余裕があるのだろうけど、昨日はコープの買い物と散歩とで身体を動かし、ヨーグルトもシッカリ食べたのに? 出なければ出ないほどにウンコが太くなり、そして固くなり、和ちゃんの肛門は耐えられるのでしょうか?
明日、タップリ出るといいなあ!?

★6月15日
参ったなあ!! 今朝も和ちゃん、ウンコが出なかった。お腹は痛くないらしいから大丈夫だろうけど、お腹が張っているとかの意思表示・表現ができないからオレもどんな具合なのか判断つかない。明日は一日一緒だから、運動攻撃とヨーグルト攻撃で対抗してみよう。
しかし、暑いとはいえ、カラッとした良い天気だ。だけどだけど、昨日の側溝掃除の筋肉痛が今朝から始まった。たいしたこをしていないのに、内股の筋肉が張っている。困ったもんだ。
今日は中国新聞連載16回目の日。どんなイラストが描かれているか、これが楽しみなのですね。では、岡山駅のキオスクへと出陣しますか。和ちゃんはとっくにデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。今日も元気だった。

★6月16日
現在時、15日の午後7時45分。和ちゃんはまだ眠りに入ってない。消灯して眠りに突入するポジションには就いているのだけれど、オレを見てニコッと笑っている。床に入る前、といっても暑いので上掛けなしだけど、少し疲れているとも言っていた。それは一大事なので血圧を測ると119−69。熱は36.5度。とりあえず一安心。
確かに疲れたと思う。デイサービス・ゆう倶楽部長浜から帰宅して直ぐに大きめのヨーグルトを食べさせ、往復1キロ少しある図書館まで歩いたのだから。今日はカラッとしていたとはいえ、岡山市の最高気温は31.1度。少しオーバーワークだったかな? 続きは明日、また書こう。
そして16日。コープから帰宅して記しているけど、なんだか今朝もウンコがでなかった和ちゃん。一週間か。お腹がグルグルは鳴ってるけど、どうしたんでしょう? まあ、しゃあないか? 昨日のお疲れモードは昨夜の爆睡で吹き飛んでいるし。しかし、今日は岡山、32度まで上がるらしい。熱い!!

★6月17日
7月1日。お世話になっている精神科病院系列の“岡山ひだまりの里病院”へショートステイの事前面談を受けにいくことに決定。ここの病院は痴呆専門病院でもある。ただ、事前面談は受けるものの、ショートにお世話になる予定は全くない。全くないが、それは予定で、もしオレが病に倒れただとかの時の予防は考慮しておく必要がある。和ちゃんにはオレしかいないのだから。オレには誰もいないけど。

★ご報告
このページ、読者みなさま方へ

普段、この日記に目を通していただきありがとうございます。
突然ではありますが、日記をしばらく休みます。日記は気が向いたときに書こうと考えていますが、HPへのアップは来月の7月29日から再アップしようと予定しています。7月29日は、母と一緒にに初めて精神科の門をくぐった日です。
その日が、私が母とのことで覚悟を決めた日でもあります。ただ最近、どうも私自身の踏ん張りが弱いようで、母と衝突することが多くなりました。昨夜も自己嫌悪と後悔で良く眠れませんでした。
その辺りのことも考慮し、真摯に母と向きあわなければなりません。
ということで、再開は7月29日からとなります。
梅雨〜夏へ。
皆様、お身体ご自愛くださいませ。

野田明宏



★6月17日
今朝、HPに“和ちゃんと一緒に!!”は休止し、7月29日から再開することをアップした。その理由は詳細には記さなかったけれど、オレ自身の踏ん張りのなさ・和ちゃんを叩いてしまったこと・和ちゃんに徘徊の兆候が現れだしたこと等々がある。そして愛おしさ。
オレは今、なんだかとっても混乱し疲れている。
事の発端は和ちゃんのトイレ誘導からだった。16日は最高気温が32度ほどになり、和ちゃんは上半身は肌着一枚で下半身は半ズボンで寝た。午後11時頃、少し涼しくなってきたので和ちゃんを起こし、半袖Tシャツとタオルケットを用意した。和ちゃんにはオシッコへ行くように指示。和ちゃんはトイレへ。
ところが、トイレに入るも直ぐに出てきた。そして、アチコチ歩き徘徊している。
「和ちゃんオシッコしたんか?」
「隣の奥さんが.......」
訳の分からないことを連発する。オレはとにかくトイレに連れて行き、オシッコをするように命令。しかし、和式トイレの上にしゃがもうとせず、トイレットペーパーを取りトイレ近辺を拭きだした。
「オシッコするんじゃがな」
すると、ズボンを脱ぎトイレの前にしゃがみこんだ。
「アホウ!!」
思わずオレは和ちゃんの頭をバチン。和ちゃんがキーーーーイと唸り声を上げたので、口の周囲を抓った。そしたら今度は、ブルブルと震えだし、修羅のような目でオレを睨んだ。オレは激情した。和ちゃんのTシャツを上下に何度も上げ下げ。和ちゃんは上に下に揺さぶられた。オレ自身はといえば、もうこの頃から自己嫌悪が顔を出し始めていた。
和ちゃんは布団に戻り、オレの方に尻を向け泣いていた。オレはそれでもまだ、罵詈雑言を浴びせていた。
30分くらい経過した頃、オレは和ちゃんの顔を覗いた。すると、眠気には勝てなかったのか? 和ちゃんは軽い鼾を放ちながら眠りについていた。可愛い寝顔だった。
オレに猛烈な自己嫌悪を襲ってきた。そして眠れないまま夜を過ごした。後悔ばかり。
早朝5時。和ちゃんはオシッコに起きた。今度は一人でちゃんとできた。オレも優しく誘導し、手を繋いで布団まで帰り、そもまま手を繋いだまま和ちゃんはまた眠りに入った。
少しして和ちゃんが目を開けた。
「優しゅうしてくれてありがとう」
泣いていた。
オレが叩いたり抓ったことは忘れていた。オレはなんともいえない気分になり、和ちゃんの手を両手で握った。和ちゃんがまた泣き出した。
こんなことがあったのだ。オレは人間失格。辛い。
ただ、徘徊の兆候も現れた。やはり
「隣の奥さんが.......」
の妄想からいるはずもない隣の奥さんをアチコチ歩き回り探した。
オレは混乱している。心もスコブル痛い。★6月18日
あれから徘徊の兆候はない。まだら徘徊か? 良くは判断できない。そういえば、オレは介護はしているけれど素人介護にすぎないのだから。
さて、和ちゃんに本格的ウンコの放出がない。今日で9日間。もっとも、昨日はヤギの糞のようなのがコロコロ3個落ちた。今朝は親指を少し大きくしたのが2個とあと少し出てるから、まるっきり出てないわけではないけれど、普段の極太を見慣れているからまだまだお腹にシッカリ溜まっているはずだ。
よし。今日の夕飯はリンゴ攻撃としよう。デイサービス・和みのときには元気に出陣。

★6月19日
起床前に横になって和ちゃんと顔を向きあわせながら話していると、
「あんたはホンマに可愛いなあ!! せえでも怒ったらこんな顔(和ちゃんが怒った顔をする)してこうやって(両手を自分の頬にやって)抓るからなあ。いつもこうじゃったらなあ!!」
和ちゃんはキッチリ覚えているのだ。
今朝も元気にゆう倶楽部長浜へ出陣。

★6月20日
今朝、やっと和ちゃんらしいウンコ放出。ホンマ!! やれやれですは。
しかし今日は暑い。そして非常に蒸す。

★6月27日
日記を休息してから励ましのメールを多々いただく。ありがたいことだ。感謝です。
さてと。昨日、6日ぶりに和ちゃんがウンコを大量放出。最近、少しウンコ放出のリズムが異なってきている。しかし、6日間とか9日間も溜めといても破裂しないのだから不思議。生ゴミを36度以上の体内で保管してると腐っちゃうからなあ。オレなんか2日出なかったら食事ができない。もっとも、2日出なかったという記憶もないけど。
あーーあ。ヤッパ書くのがめんどくさい。止めた。
で、午後からコープへ買い物に行き、今さっき帰宅したばかり。和ちゃんの足取りは今日の蒸し暑さに関係なく軽かった。ただ、やはりトンチンカンの度は過激になっており、蛍光灯を指して、あの人が、などと語りかけてくる。和ちゃんに付き合うのは忍耐ばかり。辛抱たまりません。
そうそう。実は、7月20日。和ちゃんと一緒にお泊まりした。台風からの自主避難の意味もあったのだけれど、和ちゃんが環境の変化にどう対応するか? そして混乱するか? を確認したい思惑もあった。結局、混乱もなく徘徊の兆しもなかった。洋式トイレの前にしゃがみ込みはしたものの、3回目からはOK。1万2千円の出費は痛かったけれど、和ちゃんの潜在能力が理解も納得もできて良かった。和ちゃんと二人で余所にお泊まり。二人にとって、生まれて初めての体験だった。
21日。ホテルからデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。そしてその夜、和ちゃんはお泊まりした。オレは初めて、自身の休息のために和ちゃんを預けた。午後9時から午前5時までノンストップで爆睡し続けたそうだ。元気に帰宅してきた。
なんとかオレも踏ん張れそうだ。

★6月29日
今朝、ローテーションとは異なって和ちゃんがウンコを自己申告した。トイレに入り和ちゃんの肛門と睨めっこ。二十分間。親指を少し大きくしたようなウンコが一つ落ちた。しかし、オレは疲れる。和ちゃんはといえば、自力で立てないからオレが脇を抱えてヨッコラショ。その後、布団に寝ころんだ。真夏になったら汗ビッショリになってウンコと格闘することになるのだろうな。ヤレヤレ。
とはいえ、和ちゃんは昨夜も爆睡。睡眠が元気の源ということが和ちゃんを観察していると良く分かる。

★6月30日
和ちゃん。今朝はウンコを大量放出。いつものことだが、ヤレヤレと思う。
今日、岡山市の最高気温は33.8度。ちょっと和ちゃんはお疲れ気味とのデイサービス・和みのときからの報告。少し痩せたようだが、身長142センチ。体重39キロ。

★7月1日
和ちゃんと一緒にショートステイの事前面談に行ってきた。事前面談先は痴呆専門病院の“岡山ひだまりの里病院”。ここは和ちゃんがお世話になっている精神科・林病院の姉妹病院で、理事長は和ちゃんの主治医である林先生が兼任している。
ここで和ちゃんを診てもらったのは病院長の藤田先生。初めての場所・医師にもかかわらず、和ちゃんの血圧測定での結果は140−74。なかなかヨロシイ。
その後、3階へケースワーカーの女性と上がり、ショートステイの部屋を見学した。4人部屋。2人部屋。1人部屋。まだ新しい病院なので部屋もキレイだ。ただ、どの部屋にも生活臭はない。個人の荷物は病院側で預かっているとのこと。見事になにもない。もっとも、短期間のお泊まりだから生活臭などあるわけもないのだけれど。
さて、オレはケースワーカーに単刀直入に質問した。
「母を2、3日預けて、現状維持で戻してもらえますか?」
「難しい問題ですが、正直、保証はできかねます」
無理なのだ。無理で当然だと思う。オレはケースワーカーの正直な姿勢に感謝した。上手を言わない。オレもそうだから。
ただ、彼女はこうも付け加えた。
「現状維持で帰宅してもらう。今、ここの課題でもあるんです」
真摯な受け答えだった。もしショートステイを利用するならここにしよう。オレの腹は決まった。ただ和ちゃんは、
「ここには来とうない」
とのことだった。オレだって入所はさせたくないけれど、誰の身も明日の事は定かではない。
しかし、オレにとっても久々の施設見学。痴呆重度の方と話もしたけれど、現実は厳しい、が素直な実感だった。

★7月3日
昨夜は最低気温25.8度の熱帯夜。オレは眠れず、寝汗と格闘。和ちゃんは汗もかかず爆睡していた。そして今朝、元気イッパイでデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。
今日。岡山市の最高気温35.4度。ひょっとすると日本一じゃないの? シビレル。久々に500CCの缶ビール2本を飲んだ。今夜も熱帯夜の予報。オレは眠れるか? 和ちゃんは? 勘弁してちょうだい。
そういえば今朝、熊ゼミが鳴き始めた。熱すぎる。

★7月7日
七夕か。関係ないな。
さて、
1+1 2+2 4+1 5+5 10−10
 和ちゃんは全て即座に一発回答。最近では快挙だ。コープ往復で一汗かいたからか?
しかし、暑い。
そういえば、今日はケアマネジャー様の訪問日だ。

★7月13日
こんなペースで書いていればそんなプレッシャーはないな。もっとも、日記を書くことにプレッシャーを感じるんだったら書くのを止めればいいだけの話し。正直、いつまでも書き続ける恩も義理も誰かにあるわけでもないのだから。まあ、自分自身のためかな?
しかし暑い。昨日、久々に30度を下回ったと思ったら、今日は35.2度。シビレル。
で、今日、イトーヨーカドーに和ちゃんのTシャツを買いにいってきた。実は、岡山県唯一の女子プロボーラーの成瀬さんに、おめでとうを言いに行ったのだけれどお休みしていた。彼女は先の大会でプロばかり100人を超える出場者のトップ10入りを果たした。とってもいい娘なので応援しているのだけれど、彼女が働いているボーリング場に併設してイトーヨーカドーどがあり、そこで、和ちゃんにスコブル可愛いTシャツ2枚を買った。明日はデイサービスが休みなのでコープへ着ていかせるつもりだ。想像するだけで可笑しくなる。これはデジカメで撮ってアップしよう。
ふーむ。今は午後8時。和ちゃんは爆睡モード。この母に熱帯夜は関係ない。
それと思う。在宅で、痴呆介護している方々のHPが息切れして閉鎖するわけがとっても理解できる。オレもどうなることやら? ホンマ!! HPどころじゃねえもんなあ。

★7月14日
今朝、和ちゃんはとてつもない極太のウンコを放出した。生リンゴジュースの効果があるようだ。
しかし、今日は暑い。最高気温は36度を超えた。とはいえ和ちゃん、元気イッパイ。そんなに暑くないそうだ。
で、今日はいい写真が撮れた。そしてHPにアップ。だけど、オレはかなりシンドイ。

★7月15日
昨日、岡山市の最高気温は36.5度。現在、これを書いているのが午後2時半で36度近くまで気温が上昇している。もっともオレの住む西大寺という所は岡山市中心部より約12キロ東に位置するからそこまでは気温が上がってないと想像するけれど、しかし暑い。扇風機から温風が吹き出してくる。クルシーーイ。
とはいえ和ちゃん。なんだかとっても元気。昨夜の熱帯夜も相も変わらず爆睡。元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へと出陣していった。
ところで昨日、和ちゃんの写真10枚ほどをこのHPの別場所にアップしたのだけれど、なんでこんなに透き通った笑顔を見せてくれるのか? しみじみ考えたけれど、和ちゃんの人柄ということでしか結論が出なかった。いつまでも見続けたい。

★7月16日
暑い!! ホット!! ムーチャスカリエンテ!!
岡山から帰宅したばかり。まず水浴びをした。我が家にシャワーはないから。アーーーーア。クソアチー!!
とはいえ和ちゃん。昨夜も熱帯夜の下、爆睡。あまりに眠りが深いので心配になり口元に耳を近づけると、スースーハーハー。和ちゃんの体調管理でオレがアウト。あのまま放置していると、たぶん風邪をひくだろう? と思う。
しかし、オレはなんで日記を書いているのだろう? 早く昼寝をしよう。今日も予想最高気温は35度だから。