4月24日〜5月25日
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★4月24日
今日はなんだか冷える。岡山をウロウロしていたら寒く感じた。
とりあえずオレの風邪はほぼ快復した。鼻をズルズル鳴らしてはいるけれど、詰まっているよりはかなり楽だ。引き始めの頃、眠っていて、窒息しそうになる寸前の夢を見ながら飛び起きたらスコブル息苦しかった。参った。かなり魘されていたのだと思う。和ちゃんが心配そうにオレを見つめていたから。
ところで和ちゃん。今日もデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ。今週は和ちゃんに踏ん張ってもらい、週6日デイサービスに通ってもらった。これは新記録だ。連続6日間続けたわけで、和ちゃんはエライ!!
もっとも、本人は日々リセットされているわけだから、明日の朝も出陣体勢に突入するのだろうけど?
でも、和ちゃんが元気でいてくれて助かった。あまり無茶も言わなかったし。
と、ここまで書いてきて、なんだかオレは眠くなってきた。蓄積疲労だけは剥がれ落ちない。ただ、明日は和ちゃんサービスの日にしよう。久々のお休みだから。
だけどだけど、この日記もどうなることやら? 一日おきに書こう来週は。最近、あまりにも依頼原稿を書きすぎた。

★4月25日
昨夜、和ちゃんの夢を見た。
日本の伝統的というか、そんな田園風景の中をチンチン電車が走っている。その電車にオレと和ちゃんが乗っている。乗車しているのはオレと和ちゃんだけだったと思うが、二人は長閑な田園風景を観ながら楽しそうに会話していた。すごく素敵な光景だった。
これを和ちゃんに朝起きて話した。
「和ちゃん。夢にまで和ちゃんが出てきたで。かなわんのお!」
「それだけ、私があんたを好きじゃゆうことじゃろホンマ!!」
いつか、夢で観たような旅がしたくなった。
これだけを書き残したかったので、今日も日記をアップした。

★4月26日
和ちゃん、元気にデイサービス・和みのときに出陣。思ったとおり、昨日も朝、出陣体勢に入っていた。
さて、今朝はビンゴだったのだけれど、一瞬遅かった。朝食後、和ちゃんがウンコが出そうと言うのでトイレへ同伴。しかし、どう息んでもでなかった。肛門にウンコは顔を出さなかった。昨日、昼と夕方に二度ヨーグルトを食べさせているので、ほとんど出ると確信していたのだけれど。
それから30分ほどして和ちゃんがトイレに行った。今日、ウンコは出ないと思っていたのでそのまま行かせておいたらトイレから出てこない。ヒョッとして? 和ちゃんはもう、自身の拳大のウンコをトイレットペーパーに包んでいた。その後、もう一つ落下させ終了。
もちろん石鹸で手荒いさせ、これから少々ウンコが香るトレーナーを洗濯する。ヤレヤレだけど、最近はこんくらいでは怒らない。ウンコ放出の方が嬉しいオレがいる。ウンコのサイクルはここのところ、四日に一度のペースになっている。
でも、和ちゃんのウンコは大きい。

★4月27日
「なんしょんならアホウ!?」
今朝は怒鳴り声を上げてしまった。もっとも、和ちゃんには慣れもあるのか、あまり動揺はしていない様子だったけれど。
朝食を済ませ、歯磨きをするように言った。歯磨きを歯ブラシの上に絞り、それを和ちゃんに渡した。
「ワシが『終わり』言うまで磨くんで」
「ウン」
そして、オレはその場を離れた。普段なら和ちゃんは歯磨きをする。1分程が経過して、オレは確認しにいく。いつも通り。すると、和ちゃんが歯ブラシを置いて立っている。歯ブラシの歯磨きがキレイに無くなっている。ゆすぎ用のコップの水はあるし? アッ!!
「和ちゃん。食べたんか?」
和ちゃんが喉から胃へと、手を落としていく。磨かないで、食べたというか? 飲みこんだというか? どちらにしても胃まで到達させてしまっている。目を離すと、時々こういう事がある。ほんの少量だから腹痛などを起こす心配はないけれど、秒単位に注意が必要だからオレの神経も傷む。
ところで昨夕、読売新聞社のNさんから電話が入った。10年ぶりぐらいか? 最初の本を書いた時にお世話になった人(女性)だけど、先日厚生労働省が発表した“高齢者虐待の加害者の3割が息子”についての意見を求められた。これから、この件で動こうかと思っているとのことだった。
協力できることがあれば、それはは惜しまない。

★4月28日
大型連休だかゴールデンウィークだか知らないけれど、ウルセエなあチクショウ!!
しかし思う。介護職の方々には本当に感謝しなければならない。彼等・彼女等で大型連休を取得できる職員は少数だろう。デイサービス・和みのときはカレンダー通りだけれど、デイサービス・ゆう倶楽部長浜は連休なしだ。大型連休中、和ちゃんの出陣は普段通り。
オレはどうするかな? といっても、オレも普段通り以外の事などできないのだけれど。
そうそう。和ちゃんは今朝、極太ウンコを放出。一昨日と今日みたいに、二日に一回出てくれるとベストなんだけど。こんなことばかり考えていないといけないからなあ!
さてと。今日は一緒にお買い物だ。

★4月29日
世間は大型連休の始まりとか。オレと和ちゃんには無縁なことだ。
とはいえ、この無縁が幸いしている。和ちゃんは、世間に旗日があるなど記憶にない。だから、世間が旗日だろうがなんだろうが、和ちゃんの縮小しつづけている脳内細胞には、起床したら学校へは行かなくてはならないと刷り込まれてしまってるみたいだ。
最近、和ちゃんの体調はほぼ絶好調だ。これは助かる。笑顔も多いし、ちゃんと“ありがとう”だって言える。
あれっ!? 育児日記と間違えられそうだ。

★4月30日
和ちゃんは普段通り、デイサービス・和みのときへと出陣。オレは今、現在時午後3時少し前だけど、マツモトキヨシで買ってきたブリザエースを肛門に塗りたくったままの指でPCに向かっている。だから、右手人差し指は使わない。指が油染みてて、人差し指を使うとパッドが滑ってカーソル調整できない。オレはマウスを使ってないから。
ところで、オレはイボ痔と切れ痔の二刀流だけど、肛門を鏡で観察するとかなり進化? している。で、和ちゃんの肛門とも日々お付き合いさせてもらっているけど、和ちゃんの肛門はスコブル綺麗だ。和ちゃんのような肛門に戻りたーーい。
そんなオレは今朝、降圧剤を処方してもらうために市民病院へ出向いた。すごい外来患者数。銀行前も長蛇の列ができていた。なんだかとっても忙しい(“せわしい”と読んでくださいね)。そして、ついでに岡山駅〜市民病院を歩いて往復した。帰路、ギャラリー・グロスで茶はしたけど、久々にかなりの距離を歩いた。
すれちがう人たちが皆、幸せそうに見えてしまうからコンチクショウ。
オレの文章が混乱しているけど、お許しを!?

★5月1日
5月に入ったか。今日は文字通りの五月晴れになりそうだけど...と書いて、あとは愚痴になるからストップするか。
 和ちゃんはデイサービス・ゆう倶楽部長浜へと向かった。大型連休中も、ゆう倶楽部は平常通りなので月曜日も加えてもらって、オレも平常通りに過ごすことができる。もっとも、この平常は本来の平常から大きく逸脱しているのだけれど。
オレは三十歳中頃まで、平凡な人生というものに極めて嫌悪感を持っていた。織田信長ではないが“人生五十年”と思い、“起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半”精神で金持ちになりたいともほとんど思わなかった。今も、金持ちに、という気持ちはない。なれない、と記した方が正しいな。簡単に言えば、面白可笑しく、刺激的な人生を求めていた。
が、今朝は、早朝の5時半頃、和ちゃんがウンコが出そうみたいな仕種をする。ウンコという言葉が口から出せないのだ。そして気張ること二十分。爪の先ほどのカスが出た。肛門の奥にはタップリありそうなのだけど、オレは未だ敵便の経験はない。別に、あと二、三日出なくても和ちゃんの場合は心配いらないのだけれど、その後も10分程度の気張りを二度やったけど出なかった。
♪プスー♪というオナラは鳴るのだけど...
確かに今、オレは平凡ではない人生を送っている。けれど、全くイメージしたものとは違っている。仕方ないか。和ちゃんには、どんなにしても返しきれない恩があるから。
しかし、和ちゃんもさすがにお疲れモード。和式トイレだから足腰にきていた。でも、和式でないと上手く出ないんだよな。
介護。簡単ではないし、微妙で難しい!!

★5月2日
現在時、1日の午後8時12分。和ちゃんは猛睡中。夢など見るのだろうか?
さて、久々に日付の前日に記しているが、これには理由がある。和ちゃんが、またまた階段から落ちた。その記憶を無くさない前にと思いPCに向かっている。しかし、日記を書こうにも書くことがない、という人はアルツハイマー日記でも記せばよい。話題は向こうから勝手に飛び込んでくるのだから。まあ、運が良ければ?? の話しだけど。
で、和ちゃんが階段から落ちたと記したが、正確には“階段を滑り落ちた”。滑り落ちたのが幸いしたのかもしれないのだけど....
我が家は少し変則に建てられていて、一階が地下状態。二階が道路に面している。デイサービス・ゆう倶楽部長浜から帰宅し、ドアを開け、送ってきてくれた鹿村さんにバイバイをしドアを閉め、オレが部屋に向かおうと和ちゃんから瞬時、目線を外したとき和ちゃんの悲鳴が聞こえた。
直ぐに振り向くと、和ちゃんは12段ある階段を滑り落ちていた。そして転がった。
オレは直ぐに降り、和ちゃんの身体をチェック。左腿裏と右膝と左足甲に打ち身らしき状況を確認。本人はそんなに痛がっている様子はないのだが、即、冷湿布を貼る。ウンチングスタイルもできるし、歩くことにも不都合は今のところない。明日が勝負の分かれ目だろう。
困ったもんだ。大型連休ど真ん中だから病院も閉まっているはずだし、もし明日、ウンチングスタイルが維持できないとするとポータブルトイレが必要となる。レンタル(介護保険ではポータブルトイレのレンタルはない)でお世話になっている在宅介護支援センターも開いてはいないだろう? 明日、腫れがひどいとなると頭が痛い。
まともな会話にならないからイライラする。和ちゃんも大変だ。階段から滑り落ちて、その上、オレにキッチリ怒鳴られ罵倒されるのだから。可哀相だとは思う。しかし、オレの身にもなって欲しい。和ちゃんの身体が小さいとはいえ、身体を上げ下げするのはキツイ。もし病院で診てもらう必要があれば一日仕事で、デイサービスも当分お休みということになる。勘弁して欲しい。
明日、和ちゃんの様子を見て、再度書き進める。ハーーーーアア。泣きが入る。
●●●
2日の朝。和ちゃんの歩行に問題はない。ウンコも立派なのが一本、トイレットペーパーのシンボウを二本足したほどのが出た。途中、切れない。素晴らしかった。だから、ウンチングスタイルも維持できる。ヤレヤレだホンマに!!
湿布を剥がして確認してみたが、腫れはほとんどない。左腿裏が少し紫がかっているが本人に全く痛みがないのだから大丈夫なのだろう。
買い物に一緒に出よう。

★5月3日
デイサービス・ゆう倶楽部長浜の島田君がお迎えに来てくれた。いつも通りにハキハキして気持ちがいい。オレの20歳台前半とは比較しようがないほどスカッとしている。大型連休。遊びに行きたいだろうに。ありがたいことだ。和ちゃんも元気良く出陣した。
「野田さん。良いヘルパーさん知りません?」
こんな問い掛けをヘルパー事業者から頻繁に受ける。良い人は確かにいるけど、もう、島田君のように現場で働いている人ばかりだ。現場にいない人については把握しようがないから。
で、島田君に開口一番で伝えた。和ちゃんの身体に紫色の痣ができているけど、これは虐待ではなく階段から滑り落ちての痣だということを。
昨夜、和ちゃんが寝汗をかいたので身体を拭いていたら、右脇腹後部にも痣があった。昨日、左腿裏と記したが右腿裏の間違いで、左側面部で滑り落ちたのだろう。大事に至らなくてホンマに良かった。
転倒は恐い。

★5月4日
和ちゃん。今朝も元気に出陣。助かるタスカル。元気でいてくれると善循環する。
とにかく、眠りが深い。いつまでも、爆睡の和ちゃんを維持して欲しい。
それには、萎縮させず、安心感を常に持たせることだろう。オレも、維持しなければならないことがたくさんある。自己変革は難しいけど。

★5月5日
子供の日...か..
大型連休の最終日とかで成田空港も帰国ラッシュとか。テレビのニュースでは子供に、
「どこから帰ったの?」
「パラオ」
オレはコープから帰ったばかりだった。和ちゃんと一緒に。和ちゃんはズボンを頭から履こうとするし。履く、脱ぐ、着るが混乱しているんだよなあ。まあ、いいけど。
しかし、なんだか腹が立つなあ!! 理屈じゃねんだよホンマにホンマ!!
日記なんか書いたりしてられないぜ馬鹿らしくて。
ガキがパラオか...

★5月6日
現在時は午前7時35分。朝食を食べ、歯磨きをし、和ちゃんは今、学校(デイサービス)へ行くための準備をしている。いろいろガラクタを鞄に詰めているのですね。オレがクシャミを3回したのでケラケラ笑っている。オレを見つめて。今日も元気に出陣して行くのだろう。
さて、昨日の昼食後、和ちゃんは見事なウンコを落下させた。予定日は今日の朝だったのだけど。昼にウンコを落とすということは珍しく、とはいえ、昨日は5分で終了したから楽だった。いつも、軟らかいのが出てくれると助かるのだけど。緩くなりすぎると、これはこれで困ってしまうのだが。調整が難しい。
大型連休か。テレビの中だけの、どこか遠くの世界での事柄だったような気がしてならない。

★5月7日


和ちゃんが階段から滑り落ちたのが5月1日。一週間が経過したが、写真が全てを物語っている。ただ、写真は痛々しいのだけれど、本人はケロッとしている。しかし、無残だ。
とはいえ、こんなのを何も知らない人が見たら虐待としか思わないだろう。だから、今日出陣したデイサービス・和みのときの北の迫さんにもシッカリ状況説明しておいた。和みへは、滑り落ちてから初めてのお出掛けだから。
実は、この写真、アップしようかどうか迷った。撮ることも迷ったけれど、これは和ちゃんとオレの歴史だから、シッカリキッチリ正しく残しておこうと思って。
ところで、昨日のインターネット新聞・JANJANでは、和ちゃんの写真がTOP。もう25回を数えたけれど、和ちゃんの与り知らないところで、和ちゃんを知る人が増えている。中国新聞の連載も10回目が掲載され、70万部近い部数の力はスゴイ。

★5月8日
和ちゃん。今朝も元気に出陣してくれた。特別記すこともないのだけれど、たぶん、和ちゃんはそろそろ徘徊モードに入っているのではと想像させられることがある。時々、どこかえ行かないといけないようなことを言うから。そして、立ち上がり出て行こうとする。
いろいろ友達に会わなければならないらしい? そして、今は亡き実母とか実姉にも。まあ、なんとかなるだろうけど、オレもゆったりと見つめていてやりたい。

★5月9日
小雨の中、和ちゃんを連れてコープまで買い物に出かけてきた。本当は、傘を差して和ちゃんを連れだすのは嫌なのだけれど、一人にしておくのも最近は恐い。傘を差して歩いて転ぶか? 家の中に一人留守番?? させて階段から落ちるか? どっちも困るけど、オレの目の届く範囲内に居て欲しいから連れ出した。
案の定、転びはしなかったけど、途中から腕がだるいとかで雨の落ちてくる方向に傘を向けない。
「アホウ!! ちゃんと傘を雨の方に向けえ。疲れるのお」
和ちゃんがブーたれた。
「もうええわ。帰る」
一人で帰ることなどできない。そうこうしていると小雨も止み、オレが傘二本を持ってコープへ向かった。今、帰宅後にヨーグルトを食べ、なにやら一生懸命に明日必要だというガラクタをヒモで括っている。これだけは上手く括る。

★5月10日
予定日。という表現も変だけど、和ちゃんは今朝、予定日を一日遅れて中4日でウンコを放出した。毎回驚くのだが、なんであんなに太いのが出るのだろう。和ちゃんは、出そうになると自己申告してくれるから、出始めから一本が落ちるまでジックリとオレは見届けることができるのだが、肛門の収縮力というのはビックリ。そりゃあ、赤ちゃんの出口も驚愕だけど、人間の身体というのは摩訶不思議だ。
で、今朝は楽だった。極太一本が落下するまでに約二分の踏ん張り。やはり、踏ん張りがきく和式でないと和ちゃんの場合、ウンコが捻り出せないかもしれない? 昨日は、さつまいもの揚げたのと、ヨーグルトをしっかりと食べさせたからなあ!!
さて、今朝もデイサービス・和みのときへ元気に出陣。髪をカットしてくれるよう北の迫さんに頼んだのだけど、今、和みも利用者さんが増え即答できない状況だとか。まあ、和みなら口コミで利用者が増えるとは確信していたけれど。
“楽しんできてくれれば”と願う子の心。

★5月11日
昨日、デイサービス・和みのときで和ちゃんは髪をカットしてもらった。忙しいにもかかわらず、キレイにオカッパにしてもらった。オカッパというと特養カットを想像もするが、サザエさんのワカメちゃんカットでスコブル可愛い。オレはこのワカメちゃんカットが和ちゃんにピッタリだと思っている。
和ちゃんが和ちゃんになった。
現在時午前7時45分。出陣前だけど、オレも出掛けないといけないので今記しているが、今日は暑いとの予報。和ちゃんには半袖ポロシャツを着せているが、和ちゃんは自力で半袖に羽織る春物セーターを着ている。オレがウンコに行っている間に。この春物セーター。昨日も来ていたものだけど、ちゃんと覚えているのかな? そうであってくれるといいのだけど???

★5月12日
今朝、雅子さまの病状に関する番組をワイドショーで観ていた。和ちゃんがテレビに向かって頭を下げた。
「どしたんなら和ちゃん?」
「この人(雅子さま)はいつも、ていねいにこうして(挨拶)してくれるんよ」
和ちゃんは、雅子さまが自分に手を振ってくれてると確信している。
和ちゃんの感情はスコブル繊細だ。水戸黄門の再放送など観ていると、泣き・笑い・怒り、とても表情の変化が忙しい。
さて、今日は和ちゃん、デイサービスはお休み。一日、和ちゃん孝行だ。

★5月13日
雨の一日か...
和ちゃんは元気に出陣していった。出陣前、コロッとしたウンコを一つ落下させてから。前回のがあまりにも太すぎたし長すぎた。
しかし、日中はいいのだけれど、睡眠時の布団とか着せるものには頭を痛める。
とりあえず、天気予報の気温と睨めっこの日々が続くなあ!!

★5月14日
今日、和ちゃんがデイサービス・和みのときに出陣後、オレも速攻で出掛けた。まずは、和ちゃんの夏物衣類を買いにユニクロへ向かった。そしてブルーのポロシャツとピンクのブラウス? ではないと思うけど、この半袖二品を購入。サイズはS。77歳の和ちゃんに似合うか? と問われれば、どうなどだろう? でも、オレはババ臭いのは嫌だからこれでOKだと思う。
その後、知人に会って、それからイトウ呉服へ。ここは、和ちゃんの下着とか靴下を過去に買ってきたのだけれど、今日は思い切って婦人下着コーナーで粘りにねばって和ちゃんのパンツを買った。このコーナーに15分ほどはいたと思う。変態に思われるかな? などと以前は二の足を踏んでいたのだが、もうヤケクソで他人の目は無視。まあ、格安品ばかりを揃えているイトウ呉服だから踏ん張れたのだけれど、とてもデパートなどでは出来るワザではない。とはいえ、婦人物パンツ&ショーツ購入初体験。今日はメモリアルデーとなった。
オレはブリーフ2枚。トランクスはどうも落ち着きがないのでオレはブリーフ派。以前は腹筋モコモコだったからブリーフでグーだったのだけれど、下腹が出ている今ではトランクスの方が無難なのだけど。もっとも、観賞してくれるオンナもいないからどうでもいいけど。チクショウ!!
さてと、和ちゃんが帰宅したら試着だ。

★5月15日
昨夕、デイサービスから帰宅後、ユニクロで買ったポロシャツを試着させた。
「ええ色じゃなあ!! こんなん好きじゃ私」
と喜んでくれた。一安心。今日も元気にデイサービス・ゆう倶楽部長浜へ出陣していった。
さて、中国新聞紙上で掲載している“アルツハイマーの母のそばで”を読んでくれている方と電話で話した。70歳で奥さまを介護されているとかで、共鳴の声を頂いた。ありがたいことだ。この方がおっしゃるには、痴呆でも心は通い、優しく相手を思いやって接すれば痴呆の進行は妨げることができる。そして、改善も可能とのことだった。それを実践されているらしく、事実、担当医も驚くほどであるらしい。
一度、会ってみようかな。隣県の方だから。

★5月16日
雨が途切れた中、コープ近くのコンビニまで和ちゃんと行ってきた。ポチポチと雨は降っていたので和ちゃんは傘をさしているのだけれど、雨が落ちてくる方向に傘を向けない。ウーーン? どうなんだろう。
ところで、今朝も特大極太ウンコを和ちゃんは落下させた。これだけは本当に羨ましい。でも思う。水洗トイレなら、たぶん一回流すだけでは流れないと思う。あのウンコの体積はスコブル充実しているみたいだから。それに、カチカチだから。

★5月17日
いやあ!! シッカリ雨漏りしてくれた。困ったもんだ。オレはポトポトという雨漏りの音と、外のトタン屋根に強雨が当たる音でほとんど眠れず。安普請だからキツイ。ところが和ちゃんは普段通りに爆睡。この人は昔から、一度眠りに入ると近くに雷が落ちても起きないから人だから根性は座っている? ただ、眠りが深いだけか?
で、起床して雨漏りに気を取られていたせいで、オレも和ちゃんも降圧剤を飲む・飲ませるのを忘れた。気がついたので和ちゃん出陣先のデイサービス・和みのときに知らせる。到着時の血圧は155−78。最近の傾向からすると上が高いけれど、これなら問題ないだろう。入浴前にもう一度測ってもらい、もっと高くなっていたら入浴は省いてもらうよう北の迫さんに伝えた。
段取り通りに事は運ばない。しかし、今回は久々のまとまった雨だった。

★5月18日
現在時17日の午後7時12分。和ちゃん。疲れたらしく、午後7時前から布団に入り、スースーと寝息が聞こえ始めた。オレもこの隙をぬって日記をしたためている。デイサービスで、いろいろ気疲れすることもあるに違いない。ご苦労様。
さて、インターネット新聞社JANJANのオレの日記転載コラムは今日で28回を数えることになったが、まだ一昨年の10月後半を進んでいる。ただ、これがなかなか良い。オレが撮った写真等と一緒に編集して掲載してくれているのだけれど、一昨年の10月後半はまだ玄関入り口の花々に緑があった。これを、その後の冬に霜でダウンさせた上に水分補給をしてやらなかったこともあり、今では全てが枯れている。和ちゃんが大事に大事に育てていたのに。
「ああ!! あの頃は、和ちゃんがまだ水やりをしていたなあ」
日記など改めて読み返すこともまだないので、JANJANに掲載される度にタイムスリップするオレがいる。そして思う。
あの頃の和ちゃん、まだまだ今のような和ちゃんじゃなかったな。と...
でも、今の和ちゃんがオレと一緒の和ちゃんらしくてオレは好きだ。なんか変かな?

★5月19日
今日も日付が代わらないうちに書いている。19日は和ちゃん、デイサービスをお休みの日だからノンビリした時間に記しておきたい。といっても、特別に記すことはない。和ちゃんは直ぐそこで爆睡中。デイサービス・ゆう倶楽部長浜でも楽しくやってきたみたいだし。長閑なものだ。
ただ、この週末の日曜朝に町内の草刈りと溝掃除があるのだけど、町内会長のところへ和ちゃんを同伴して我が家からは出られないことを報告・お願いしておいた。たぶん、2時間は留守にしなければならず、和ちゃんを一人切りにしておくのはとても不安だから。
一昨年までの2年間、オレが町内を4分割している一つの班長を命ぜられて気張っていたのだけれど、班長だったら、和ちゃんを特別に誰かに頼んで町内奉仕に出陣しなければならなかったろう。しかし、この町内も一人暮らしのお年寄りだけの家が増えた。
で、思い出したのだけれど、介護保険というのは基本的に、サービス提供者側から利用者拒否ができるシステムになっていたのだっけ? オレの知り合いがショートステイを断られ、断られなかった唯一の施設は家族同伴を要望したとか。
そりゃあ、ある小規模民間デイサービスに満杯状態で断られたことはオレもあるけど、いったいどうなっているのだろう? 家族同伴ではショートの意味が全くない。来週辺り、市介護保険課と県長寿対策課を訪ねてみよう。
やはり、重度痴呆は断られて当然なのか? もしそうなら、♪♪義憤に燃えて血潮を湧く♪♪(昭和維新より抜粋)。
すこし、アチコチでゴネてみよう。オレのゴネ方は、かなりひねくれてるのですよ、可哀相に。

★5月20日
昨日、和ちゃんはデイサービスお休みの日。一緒にコープに出掛けた。レジの女性から声を掛けられる。
「今日は一緒にお買い物ですか? お元気そうでなによりです。また来てくださいね」
彼女は、和ちゃんがアルツハイマーを宣告されるズート前からの顔見知りで、和ちゃんが現在アルツハイマーであることも認知してくれている。
「元気なんですよ。ありがとうございます」
ニコニコ応対する。
コープを出て直ぐ、和ちゃんに質問。直ぐでないと彼女のことを忘れるから。
「和ちゃん。あのレジの人、知り合い?」
「知らんよ」
まあ、こんな調子だけど愛想だけは振りまく。
帰宅して久々に我が家で血圧測定。125−73。いいじゃない。
さてと。オレはこれから市民病院の神経内科を訪ねて薬を処方してもらおう。自立神経失調症は落ちついているけれど、神経内科とは縁が切れそうにないな。

★5月21日
またまた、日付より前日夜に書いている。
今朝。太い。あまりに太すぎる。和ちゃんの肛門からウンコの先は顔を出しているのだけれど、顔だけだしてそこから出てこない。先っちょも太いから、中心部はいつももっと太い。和ちゃんが息むだけでは出ない。
オレは実践することにした。和ちゃんの肛門の両側をオレの両親指で拡げるのだ。両サイドを引っ張った。
「イテー!?」
和ちゃん。悲鳴を上げる。ちょっと力を入れすぎた。やんわり引っ張る。すると、ヌルッ。少ししてヌルッ。detekuruでてくる。途中まで出るとあとはスコーン。ヤレヤレ。和ちゃんの肛門をフキフキするのもオレの役割。ヤレヤレ。
夕方。デイサービスー・ゆう倶楽部長浜から帰宅後、夕飯を食べ、そろそろ和ちゃんが眠りに入りそうなのでオシッコに行くよう促した。和ちゃんはトイレへ。今では、トイレへ一直線で行かないことも少なくない。迷うのだ。距離にして5メートル? で、トイレに入ったので、ちゃんとフキフキしているか確認しようと覗いていると、オシッコ放出後にフキフキせず立とうとした。
「アホウ!! 小便したあと紙で拭かんでどうすんなら。オメー壊れてしもうたのお」
そして、かなり叱ってしまった。オシッコ後のフキフキの反復練習までしてしまい、和ちゃんも災難だった。もっとも、眠る前にはシッカリ抱きしめて、仲直りをしておくのが最低限のオレの努め。そして握手。和ちゃんは今、アッケラカンと爆睡中。
とはいえ、和ちゃんのフキフキに疑問を感じたのには理由がある。パンツにできる染みが増えたのだ。案の定だった。叱ってしまったけど、もうフキフキはできない・しないものと考えることにした。まあ、できるだけ、トイレに行ったら拭くように言いはするけど。
和ちゃんの染みつきパンツは今、赤ちゃん用黄ばみ落としチビリン(ギャラリー・グロスのマスターから頂戴したもの。彼は帰宅すると現在進行形で育児もしている)と一緒に微温湯に浸かっている。ヤレヤレですわホンマ!!

★5月22日
シビレルほど疲れた。明日も動くので21日の夜にこれを書いている。なんだかとっても頭が重いのですよ。
で、今朝、和ちゃんは昨夜オレに怒られたことを覚えていたようだ??
「ちゃんとオシッコ拭くんで」
「昨日、あんたに叱られたからなあ」
こんな会話があった。そして、ウンコを落とした。さすがに昨日、超極太を落としているだけに今朝のは並だった。
さてと。オレがシビレルほど疲れているのには理由がある。岡山市介護保険課と岡山県長寿対策課を訪ねてきた。その他も全て徒歩で回ったので身体がビックリ状態。
で、やはり、サービス提供側はショートステイの預かりを拒否できることが文書によって分かった。市も県も、社会保険研究所なるところ発行の『介護報酬の解釈“サービス提供と算定の実際”』なる分厚い本を差し出し、同様のページをオレに確認させた。
P378〜379が重要なのだけれど、一部抜粋すると“サービス提供困難時の対応”という箇所があり、

利用申込者に対して自ら適切な指定短期入所生活介護を提供することが困難であると認めた場合は、....


ここでの“自ら”はサービス提供者を指すが、その“自ら困難であると認めた場合”の詳細というか、どういう場合を指すのか具体的には記されていない。スコブル表現が曖昧模糊としている。それぞれの事情が多様なので具体的には記されないのだろうけど、こういう指導をする立場は県の長寿対策課。
「具体的に、どういう事案なのか説明してもらわないと回答しようがない」
との説明を受けた。まあ、それは確かにそうだ。だから、どんな事案で、どんな対応を迫られたのかショートステイを施設から拒否された友人に詳細に聞かなければならない。これはケンカだ。他人事ではないのだ。介護保険料を支払って受け入れ拒否されるのではたまったものではない。そりゃあ、ベッドに空きがないのなら納得もするが。
とにかく動きはじめた。本腰をいれるぞ。とはいえ、なにやら取材モドキなことを久々にしたらキツイ。最近書いていることは、オレと和ちゃん周辺のことだから取材の必要がなかったから。でも、疲れるけど熱くもなれる。腹も立つ。
話しを戻すが、サービス提供者が困難であると認める入所希望者は、つまり重度痴呆ということしかない。というか、他利用者さんに迷惑行為をしそうな利用希望者がはねられるのだと想像する。もっとも、キッチリ取材しないと軽々には記せないのだけれど。
ところで和ちゃん。午後8時20分。猛睡中。

★5月23日
昨日の“指定短期入所生活介護”の続きだけれど、厚生労働省令第28号(平成15年3月14日付け)に目を通すと、“提供拒否の禁止”という事項があって、そこには、

第9条 指定訪問介護事業者は。正当な理由なく指定訪問介護の提供を拒んではならない。


とある。ここでの訪問介護は短期入所生活と読み替えなければならないとのことだから、やはり、とりあえずはショートステイを利用したい希望者を拒んではならないのだ。
が、その後に、昨日記した曖昧模糊の文面が登場してくる。オレには全く、意味不明文としか理解できない。もっと分かりやすく記して欲しいものだ。
ところで和ちゃん。今日も元気です。

★5月24日
昨日、夕食後に和ちゃんがちゃんと歯磨きができないのでオレはイライラし怒ったあと、オレは和ちゃんの血圧を測った。どう、動揺しているか? 突然、興味が湧いた。結果、128−70。オレはといえば141−100。元々オレは下が高いのだけれど、怒ると上がる。10分後に測ると131−89。オレにしたらベストだ。とはいえ、オレの怒りは和ちゃんの心臓と血圧には影響しないみたいだ。ヤレヤレ。しかし怒り損?
今、デイサービス出陣前。和ちゃんは洗濯バサミをヘアピン代わりに髪を整えている。

★5月25日
24日の7時半過ぎに書いている。今さっき和ちゃんは床に入り、これから眠りに入ろうとしている。ただ、午後7時現在時の岡山市気温が23度少々。明朝の最低気温予想が14度。ここら辺りが注意一番というところだ。気温差には気を使う。
さて、23日の日曜日。オレが中国新聞に連載している“アルツハイマーの母のそばで”を読んでくれている読者から電話が入った。もちろん、この欄の担当者からオレへまず電話があり、オレが承諾し、担当者から読者へ改めてオレの電話番号を知らせてもらったことは言うまでもない。
この読者の方は74歳の女性。痴呆で要介護3の96歳になる実母を介護している。二人暮らし。便の粗相が日に何度もあり、くたびれ果てているとのこと。まあ、詳細は省くが、オレ同様に怒ったり情けなかったりで、さらには自己嫌悪も襲ってくるとのこと。どうしたら良いものか? との相談もあった。
正直に応えた。相談に応えられるのだったら、私も手を上げたり罵声を浴びせたはりしない、と。とはいえ、オレと事情・環境はスコブル異なる。オレが、もう26歳年齢を重ねて和ちゃんを介護しているとしたら? と想像するとこの方はスゴイ。広島市にお住まいでこの年齢だから、原爆も体験されその後遺症も抱えられているとのこと。とてもじゃないけど、オレなんかが口を挟める事案ではない。本当に踏ん張っている女性なのだから。
ただ、これだけは伝えておいた。大爆発してしまったらお終いだから、小爆発を繰り返していればいいじゃないですか、と。15分ほど電話で話し、少し気持ちがスッキリしたと言われたのでオレもヤレヤレ。
とかなんとか書いているうちに、和ちゃんの鼾が聞こえてきた。24日の今日はデイサービス・和みのときへ出陣してきた。連絡帳には散歩先でアイスクリームを食べたとのこと。アチコチ連れ出して欲しい。
「和ちゃん。今日はアイスクリーム食べたんじゃて? 美味しかった?」
「そんなん食べとらんよ」
やはり、和ちゃんは瞬時々々を精一杯生きているのだろう。