4年目に突入 7.31〜9.11
日記TOPへgo!





★7月31日
いよいよ7月29日も過ぎ去ってしまい在宅介護も4年目に突入。この29日、担当医の林先生に6月に撮影したCT写真を見てもらった。小さい梗塞がいくつか発見された。そして写真でアップしているのが問題のモノ。
黒い部分が左右にあるけれど、これを脳室と呼ぶとのこと。これが肥大すると水頭症という病気らしいのだけれど、和ちゃんのも肥大している。健康な人の比較するとデカイ。そのサンプルまではアップしないけれど、歩行が上手くいかない原因の一つと考えられるらしい。
もっとも、アルツハイマーと水頭症とが併行することはほとんどないらしいとのことだし可能性も低いけれど、できればMRIで撮影すれば確実に分かるとも。ただ、もし水頭症だとしても、治療するには手術。いろいろ考えたけれど、MRIも和ちゃんの現状で強行するのは無理。睡眠させてかららしい。更には手術。和ちゃんも可愛そうだけれど、オレもキツイ。キツイとなど言ってられないけれど、もしその病でも共存するしかない。と結論。まあ、もう少し考える。
そして、CTから判断する限りと断りはあったものの、和ちゃんのアルツハイマー度は最重度にアップした。
優しくしてやりたい。
今は、それだけだ。でもなあ、今朝の摘便もきつかった。昨夜は眠らせてくれなかったし。
とにかく、これからも在宅での介護の方向に変わりはない。
山陽新聞での連載が始まった。毎週水曜日の家庭欄。
今日は日曜日だけれど、和ちゃんとは、とっても仲良ししている。側でパソコンへの打ち込みを静かに見ている。可愛い!!

★8月1日
昨日は大変だった。朝から和ちゃんの尿採りパッドにウンチは微細に付着。早々に摘便。少し掘れる。しかし、微細なウンチが止まらない。夕刻、また摘便。あまりなかった。ここで、紙オムツとパッドを交換させようと手掴みできるところに立たせていたら落ちた。これは大したことなかったけれど、それ以前に大型ウンコを2発、床に落下させていた。オレは知らずにベチャ。摘便のときには無かったのに?
それと、一日で2200CCのオシッコ放出。これは出すぎ。まさか糖尿病ではないとおもうけれど、久々に血液検査の必要があるかもしれない。
なんかなあ!? 脱水症状になったら危ないと思い水分摂取を多くさせ、夏バテさせないようにシッカリ食べさせ。でも、その分だけ出るもんなあ!
しかし、シンドイ。

★8月2日
2日の午前9時20分。今日も暑そうだ。
さてと。今日は和ちゃんの入れ歯を修理に歯科医へ。昨夕、夕飯は食べているときに箸ごと噛みついてバキッと音がしたと思ったら、入れ歯の前歯がポロリ。想像外の出来事があまりに多く起きる。もっとも、噛むという力が残存することに感謝しなければならないのかもしれないけれど?

★8月3日
またまたまたまた和ちゃんが転倒。3秒の隙。オレが瞬時に和ちゃんの手を取らなかったらガラスへガシャーン? 右膝打撲。和ちゃんは満身創痍だ。オレは日々、こんな和ちゃんとの戦が続いている。和ちゃんが怪我をするということはオレもそれ以上に疲れる。呆れた話しだけれど、怒り心頭するオレがいる。
実は、ここで感謝を込めて、和ちゃんをオレから身体全体でかばってくれた女性職員について記したいのだけれど、これからは許可をもらってから、ということにしたのでまた今度。
和ちゃん。不肖な息子以外は本当に恵まれている。ありがとうございます。

★8月4日
昨日で山陽新聞の連載が2回目を迎えた。そろそろ反響も出始め、良い感じで船出したと思う。
さて和ちゃん。昨日、打撲したところからはほとんど出血なし。今朝、貴美子に来てもらいキッチリ処置してもらう。シャワーならそのまま3日は大丈夫らしいモノを貼ってもらった。オレが岡山にいなかった25年間ほど、貴美子と和ちゃんは仲良しだったと昨日、貴美子から聞かされた。まだまだ、オレの知らない和ちゃんが存在していたみたいだ。
オレはこの3年間の和ちゃんが一番身近に感じるのだから、ほとんど和ちゃんのことは知らないに等しい。

★8月5日
いよいよ、アルツハイマー在宅介護最前線が書店で発売開始。皆さまのご支援を期待しております。
さて和ちゃん。今朝、ウンコを肛門からはみ出させながらデイサービス・和みのときへ。
和みのとき職員皆さま、ヨロシクお願い申し上げます。

★8月6日
暑くてあーーーつくて、たまらん。
昨日、和ちゃんはデイサービス・和みのときで摘便と浣腸をしてもらいバナナ大2本程度を発射・落下させたとのご報告。ありがたいことですホンマ!! 確かに、ウンコをぶら下げながらの出陣だったからなあ。
オレは昨日、介護の学校の秋山編集長と岡山駅内の茶店で1時間ほどコミュニケーション。日本海に浮かぶ隠岐の島に、素晴らしい看取りをしている方々がいることを初めて知る。
知らないことが多すぎる。和ちゃんに、してやろうにも出来ないことも多すぎる。

★8月8日
今朝、つい今さっき、和ちゃんはデイサービス・和みのときへご出陣。オレは今、洗濯機を稼働させながら日記を書いている。
もっとも、書く気は全くないのだけれど、とりあえず記録しておこう、という感じ。
しかし、土曜に帰宅してから今朝の出陣まで日曜を挟んで41間を和ちゃんと一緒に過ごす。それも、ほぼ付きっきりで。これはキツイ!! で、今朝はご機嫌が悪く、爪を立てられたり胸を抓られたり。このクソ暑いのにたまらんでホンマ! まあ、学校へ行かない、と言わないのが救い。とにかく拒否しないことを確信しているから計算はできる。ありがとうございます和ちゃん。
だけど、今日は完全休養するしかないな。



クーラーなしの我が家では3台の扇風機で



★8月9日
和ちゃん、今朝は久々にオレに笑顔を振りまきながら、更には、なにかを叫びながら出陣していった。和ちゃんの笑顔は素敵だ。
しかし、やはり深夜のオムツ交換はシンドイ。深夜0時。2時15分。5時半。まあ、そこそこ出ている。最近は和ちゃんがオレを起こす。尿意ではなく、気持ち悪いのかもしれない。ただ、オムツかぶれはない。
今日、中国新聞に新刊のアルツハイマー在宅介護最前線が紹介された。アマゾンの数字は一気に上昇。この場合は数字が少なくなるのだけれど。
でもなあ、介護の周辺にいろいろありすぎて悩みが多い。叩いてしまう不肖の息子だけれど、なんとか在宅で和ちゃんを最後までサポートしてやりたい。ただし、和ちゃんにとって幸せな場所が存在するのなら、オレは在宅に拘らない。

★8月10日
今朝の和ちゃんは昨日から一転、豹変した。起床までの何度かのパッド交換は問題なかった。起床時、和ちゃんは泣いていた。悪い夢でも見たのか? オレが怒った、ということは全くない。
その後、オレの顔を叩く、目を突く、足で腹を蹴る等々、あまりの凶暴さに哀れになりオレは怒りより悲しみが強くなり唖然。とにかく、デイサービスで他利用者さんに迷惑をかけてもらいたくない。デイサービスの砦が崩壊すれば在宅介護そのものの危機だ。
頭が痛い!!

★8月11日
ヤレヤレ。今朝、左膝を2針縫った。和ちゃんではなく、オレ。
風呂に入るのが一苦労だなあ!
なんで、こうなるわけ?

★8月13日
今、ビールを飲みながらパソコンに向かっている。午後1時45分。2針縫った脚をかばいながら風呂から出たばかり。しかし、このビールはアルコール度0.5パーセントのノンアルコールビール。飲んだ瞬間、ビールではないことが分かった。アルコール度はともかくビールの味がしない。やはりオレは禁酒継続中ということになった。コープで、ビールがあまりに美味そうに見えて買ってしまったのだけれど。飲む前に、一礼したのに残念!!
さて、和ちゃんのADLもかなり悪化しているので要介護5を再申請することにした。どうなるかは今のところ藪の中。そんな今日、お便りをいただき、ショートステイに入所させたら風邪を引き肺炎に至ったとあった。和ちゃんとショートステイ。これも今後の課題だけれど、不安材料が多すぎる。

★8月15日
今、15日午前11時10分。ゴロゴロと雷鳴が。しかし、最近多い。
和ちゃんを送り出して病院へ。水曜日に抜糸となったけれど、帰宅時に雨に打たれる。自転車だからモロに直撃。小降りにはなっていたけれど、左膝にビニール袋を巻いて自転車を漕いだ。
昨日は日曜日。やはり長い。でも、和ちゃんがアルツハイマー最重度であることを知らされてから、なんだか今まで以上に愛おしい。確かに腹の立つことばかり。ただし、最近、この10日間ほどはオレは叩くことを耐えている。昨夕もオムツ交換に時間をかなり割いたけれど、忍耐。まあ、忍耐した方がその後に自己嫌悪は来ないから。
もっとも、一回だけ忍耐する前に頭をはたいた。和ちゃんが夕食時に割り箸まで噛みちぎり、口の中に残った。それを咬まれながら取り出したときはホッ!! という気分以上に和ちゃんの身を案じてパチン。勝手な言い分だけれど、そうなのだから。
ここ最近、オレは和ちゃんに叩かれ、抓られ、突かれ、ヨッシャまだまだ叩け、という雰囲気。凶暴さには慣れてきた。でも、こんな和ちゃんを見るのは悲しい。
和ちゃんには笑顔が似合うから。

★8月16日
和ちゃん、今朝も文句一つ言わずデイサービス・さっちゃん家へ。ここら辺りは、まだ良性アルツハイマーの片鱗か?
ところで昨夕、ご機嫌がスコブル良かった。そして笑顔が多く、オレも嬉しくなりカメラを向けた。やはり、この母と笑顔は組み合わせだ。



こうでないとネッ!



★8月17日
現在時は17日の午後3時21分。風呂上がり。といっても、この水もかなりの超長期間、替えてない。そしてノンアルコールビールで喉を潤している。
さてと。今日は岡山で活躍しているrajio局のDJさんとお茶とランチをしてきた。以前から彼女のリスナーだったのでキャー!! てなもんでしたな。お断りしておきますが、彼女からの申し出がありましたので、ということであります。しかし、想像どおり、素敵な女性だったであります。
なんだか未だに緊張が抜けない文章? というのはウソで、和ちゃんの帰宅まであと30分そこそこ。臨戦態勢に入りますか、と。

★8月18日
今朝、抜糸をした。とりあえず順調に事は運びヨッシャよっしゃ。
と書いて、特別に記すこともない。オオッ! 和ちゃんが今朝、ポカリをオレの手か奪い取り布団にぶちまけた。オレは忍耐。ということがあったぐらいだなあ。

★8月19日
35度などという気温から比較するなら、今日などはなんだか涼しい。今朝などもヒンヤリとしていた。とはいえ、やはり喉もとが淋しくノンアルコールビールを飲みながらパソコンに向かっている。
和ちゃんは、以前のように元気良くということは無くなったけれど、ブツブツ言わずデイサービスに出陣してくれる。これだけは本当にありがたい。今日は浣腸してもらって帰宅する予定。もう少し涼しくなったら、なるべくオレが摘便して掘ってやろうと思う。昨夜は、昨日午後11時半から今朝の7時20分までに5回の尿採りパッド交換。和ちゃんが布団から起き出すのだ。気持ち悪いのか? 出した、という尿意がまだあるのか? 判断が難しい。
燕下も段々に厳しくなっている。だから、やはりオレの側にいさせてやりたい。ショートステイでの問題顕在化が著しい。オレは和ちゃんが大好きだから。
和ちゃんの身体に最近は痣ができていない。オレが忍耐と我慢をしているから。で、ここで考えてしまう。今、我慢できるのに、もっと調子が良かった頃、なんで我慢できず手を上げていたのだろう? と。ここで自己嫌悪が襲ってくる。どう転んでも、オレは一度、地獄を見てこないといけないのかもしれない。
さて、またまた、オレがお気に入りに入れてたブログが閉鎖された。そりゃあ、日記どころではないはずだ。介護に専念してもらいたい。ご苦労様でした。

★8月20日
朝食・歯磨き・着替え。これが、なかなか大変になっている。箸も歯ブラシも咬みちぎるほどに噛む。着替えの時は蹴られそうになるし、靴下を履かせていればチンチンを蹴られそうに。ブラッシー和ちゃんだ。とはいえ、今朝も文句も言わずデイサービス・さっちゃん家へ。さっちゃん家での和ちゃんを想像すると、親が子を心配しているようなものだ。
ちゃんと、迷惑かけずやってるだろうか?
昨日はデイサービス・和みのときで摘便と浣腸をしてもらいタップリ放出したとの報告。ありがたいことです。
和ちゃん、昨夜は超猛睡。オレもかなり眠れたけれど、今日、出掛けるのは止めた。明日の英気を養おう。

★8月21日
午後5時40分。少し早めに夕食を済ませる。とりあえずここまでは長閑な一日だった。これなら三日連続でも余裕な感じもするけれど?
ただ、オレがウトウトと2分ほどした間に、和ちゃんが起きて歩いた。案の定、前のめりでガツン。その瞬間だけは見た。そして右肩を打ち、腫れは今のところない。すり傷はあるのでヨーチンを塗る。顔を打たなくて良かった。
統計をとっているわけではないけれど、和ちゃんが起きて歩こうとするときのほとんどが、排尿後だ。確認すると、出したてホヤホヤのオシッコが尿採りパッドに。まだ、和ちゃんはキッチリと感ずるところがあるのだぞー。

★8月22日
山陽新聞の反響がかなり出ている。詳細は省くが、出足は中国新聞以上かもしれない。直接のコンタクトが多く来る。
さて、夕食を済ませ歯磨きをしてきた。和ちゃんの上前歯はかなり歯槽膿漏。磨くと痛いのだ。ただ、痛みを我慢できなくなっている。ついさっきも腹と背中を力一杯抓られた。肘でボディに入れられたこともある。手が届かないけれど、目の前のガラスをも手で叩こうとする。今、この歯磨きが一番キツイ。というか恐い。
だけど、オレは今、和ちゃんに叩かれ抓られ蹴られしてもお返しはしない。

★8月23日
和ちゃん。今朝も義務を遂行するかのようにデイサービス・さっちゃん家へ。
しかし、歯磨きが至難の業になってきた。尿の横漏れはここ2週間ほどないような気がする。いつ、布団を干したか覚えていない。少しの工夫のような気もする。歯磨きも少しの工夫で上手く運んでくれると大助かりなのだけれど....

★8月24日
昨夜は和ちゃんがほとんど眠らなかったので、オレもほとんどゼロ睡眠。
そこえきて、入れ歯を外すとき左人差し指を噛み切られた。出血。叩かなかったけれど、あまりの痛さに耐えきれず、額にアイアンクロー迎撃。しかし、よそ様はどうなんだろう? 本当のところ。オレは忍耐不足なのか?

★8月25日
昨夕、久々に和ちゃんの摘便をした。デイサービス・さっちゃん家からチョロチョロと出ていたとのこと。
しかしキツカッタ。新聞紙を敷いたりから最後のタオルを洗濯機に入れるまでに1時間を必要とした。和ちゃんが猛烈に嫌がり、穴あき入浴椅子から離れようとするから穴から指が入れられず、その挙げ句、アチコチに和ちゃんのウンチが付着。汗が出る出る。オレのパンツが汗ビッショリで変色。絞れるほどになっていた。
嗚呼!! これを書いていたら切りがない。止めた。

★8月26日
昨夕から、時々、和ちゃんが咳き込むようになった。微熱もあり。オレは誤燕性肺炎を疑い、従姉妹の貴美子の紹介で、あるクリニックを訪ねた。レントゲンを撮り、肺には全く異常なし。ホッ!! やれやれ。それを終える頃には微熱もなし。いずれ、内科主治医が必要になる。良い先生と出会えたことが今日一番の収穫だった。もちろん、薬を処方してもらった。気管支辺りに問題があるや? との事。とろみ、を使い飲ませている。
その後、デイサービス・和みのときへ和ちゃんを連れて行く。一緒に昼食を食べる。渡辺さんの和ちゃんに臨む昼食の姿勢には、息子として目頭が熱くなるほど。素敵な人たちに和ちゃんは囲まれている。
和ちゃんを支えてくれている方々。心から、ありがとうございます。

★8月27日
24日に摘便をし、和ちゃんのお尻をタオルで拭いているとき、和ちゃんが前のめりに棒状に落ちた。場所は板場。顔面から直撃したように見えたけれど、外見からは右手の肘あたりを擦り剥いているだけだった。痛いところは? と聞いても応答なし。
そして昨日、二日を空けてビックリ。右下顎が青紫に腫れ上がっている。ここからモロに落ちたのだ。なんと痛々しい。でも、痛みを訴えない。燕下困難にしても、まだ咳き込んだりしているうちは救いがあるらしい。最後には咳き込みもなくなり、発熱した時点でレントゲンを撮ると肺が真っ白だったということは頻繁とも聞いた。
アルツハイマーは、次から次へと難題をぶつけてきてくれる。

★8月29日
週末はかなり多忙だった。もちろん和ちゃん。
土曜日夕刻、私のカメラの師匠である蜂谷氏が、介護の学校連載の写真を撮りに来た。車椅子で久々に近所に出陣。かなり素晴らしい写真が撮れているはず。
で昨日の日曜日は突然に、もう10年以上お付き合いというか、お友達の介護職のお二人、溝口さんと大森さんが来訪。カスピ海ヨーグルト等々をお土産に。和ちゃんも笑顔で応対。楽しい時間は過ごせた。
そして今朝、和ちゃんは自身の拳大のウンコ二つほどをパッドの中に。少しオレは引き抜いて終わり。こういうのは長閑でヨロシイ。でも、まだ直腸のは残があるから浣腸してもらうかも? これはデイサービス・和みのときの判断にまかせた。ハーーア! やれやれ。

★8月30日
やはり、プロカメラマン蜂谷師匠の腕前は凄まじかった。どうなのかは? まず、介護の学校11月号を見てもらうしかない。この号からオレの連載が始まるのだけれど、それ以前に写真を公開することはできないから。オレもソコソコ撮れると自信があったけれど、バンザイ。レベルが違う。
さて、和ちゃんの最近の感情面は怒ったり泣いたりと変化が激しいけれど、これは元気である証拠だろう。燕下性肺炎を疑ってクリニックを訪ねたときは萎えていたから。萎えているより、オレを殴ったり抓ったりしてくれた方が完璧に良い。
もう一つさて。介護保険改悪で、この10月からデイサービスでは食事提供加算というのが廃止されるとのこと。和みのときから食事代アップのお知らせが。さっちゃん家でも当然、現在検討中とか。この検討は、いくらアップするか? ということだと思う。どうなのかは明確に聞き届けなかった。確かに、特養でも食事代金を徴収するようになるし、いたしかたない。
ねがいましては。たぶん、一ヶ月で6000円ほど、昼食代が増えるはずだ。とりあえず、来月からは一眼レフカメラのローンは無くなるし、節約せつやく。

★8月31日
段々に朝夕は涼しくなってきた。今年の夏も、なんとか持ちこたえ、乗り切ることができそうだ。まだ、あと一回くらいはキビシイ残暑は到来するだろうけれど。
今、31日の午後7時半。和ちゃんが隣で一人遊んでいる。電気コードで遊ぶのも好きで、ヒヤヒヤさせられる。
ところで、和ちゃんは歯磨き後、グジュグジュまではいいのだけれど、吐き出さなくなった。どうするか?
そして、講演依頼が入ったけれど、9月中の日曜日なので断った。日曜日くらい、シンドイけれど和ちゃんと一緒に一日過ごしてやらないと。

★9月1日
今朝、デイサービス・さっちゃん家出陣前に摘便。お迎えを少し遅らせてもらい掘って掘って。硬いのだったから案外と楽に。最近は和ちゃんの表情が良い。
そして今日、オレは丸刈りに。完璧に高校野球モード。丸刈りに髭。
嗚呼!! 自由業を満喫しているなあ。

★9月3日
★今朝もオモイッキリ右手人差し指を噛まれた。入れ歯を外すときが恐怖だ。
10月22日の土曜日。広島県呉市で講演。YWCA主催。1時半から。

★9月5日
今日の日記は少し長くなりそうだ。あまりにもいろいろありすぎたから。勝手にそう思っているだけかもしれないのだけれど。
実は、今さっき、従姉妹の貴美子の家からタクシーで帰宅したばかりの午後8時35分。和ちゃんを貴美子にあずけてきた。デイサービスで何回かお泊まりした経験はあるけれど、お泊まりは2年近く経験していないと思う。
で、なぜお泊まりなのか? オレがキッチリ疲れきっていることと、台風非難、更にはこれからも貴美子の所にお泊まりしてもらうトレーニング。貴美子が和ちゃんサポート参謀本部長の役目をこなしてくれるので本当にありがたい。やはり、ショートステイにはかなりの不安がある。看護師をやっているからというのではなく、和ちゃんが後方転倒して4針と3針縫ったときからズート見てきて、貴美子はなかなか出来る。オレの信頼を勝ち取った。なんか偉そうな言い回しだけれど、安心してあずけられる確信が持てた。ということで、オレは今晩、オレ一人で眠る。もっとも、携帯を側から離せい。
さて、一昨日の土曜日、夕食後に和ちゃんがピーピー。下痢便。下痢だけは本当に困る。アルツハイマーでなければ何の問題もない。和ちゃんは分からない。軟便がポトポト落ちていても笑っている。
下痢は止まらない。ただ、入浴椅子に座らせて直腸に指を入れてみた。失敗だった。確かに、スルスルと塊も出、収まりつつあった。しかし出血した。ポトポトと落ちた。
チビチビと続く。とはいえ紙オムツと尿採りパッドをさせないといけない。オレの布団の上に新聞紙をイッパイに敷き、その上に和ちゃんを寝させる。足で顎を蹴られながら履かせていく。大声が響く。とにかく、ポトポトからそれを拭き終わるまでに1時間半は確実に費やした。オレに記憶はないのだけれど、和ちゃんの左目が紫に腫れていた。たぶん、柱にぶつけたと想像するのだけれど、叩いているかも? なんだか、人間をやっているのがシンドクなる人たちの気持ちが分かるような気もしてきた。
重度アルツハイマー在宅介護。一人で立ち向かうには艱難辛苦ばかりだ。貴美子の存在がなかったら、もうお手上げだったに違いない。従姉妹なのに。和ちゃんは、ある意味では幸せなアルツハイマーであるような気がしてならない。
今日は、ある県会議員と会食する予定だったけれどお断りした。あまりに疲れてしまったから。
だけど、和ちゃん。シッカリと眠ってくれるかな?
そしてそして、これから日本酒を一合飲む。飲んだ。美味い。春、広島の廿日市で講演した時にいただいたモノだ。今まで冷蔵庫に眠っていたのを。速い。効いてきた。

★9月7日
スゴイ台風だった。暴風域内でもないのに、岡山市では瞬間最大風速約40メートルを記録。我が家のアンテナ破損。この近辺でなんらかの損傷があったのは我が家だけだろう?
とはいえ、大きな成果があった。和ちゃんがお泊まりを上手になんなくこなした。貴美子のお陰だ。こらからは時々、貴美子のところでショートステイしてもらおう。もちろん一泊だけ。貴美子だけの家ではないのだから。

★9月9日
台風の後始末で結構つかれる。
和ちゃんは、なんだか貴美子の家にショートステイ(2泊で一泊はオレと一緒)以降、調子は良い。不穏になることも少ない。それに、歯磨きのグジュグジュパーが半分以上の成功率。ただ、入れ歯で箸とか歯ブラシを噛むので亀裂が入り歯科医で修理。和ちゃんがお世話になっている先生には本当に感謝。和ちゃんを理解してくれている。オレたちの状況も。
今、オレがやっかいだな? と考えているのが摘便。そろそろ出る頃。掘らなければならないけれど、下痢でないよう“お願い神様”。
死は、死を恐れる者を、まずはすみやかに選び出す(サンディーノの言葉だったファラブンドだったか?)。
摘便は、摘便を恐れる者を、まずはすみやかに選び出す(野田明宏)。
明日は、県医療ソーシャルワーカーの勉強会にパネラーとして参加。

★9月10日
和ちゃん。文句も言わずデイサービス・さっちゃん家へ。今日は夕飯もさっちゃん家で食べてくる。
昨夜は、オレも和ちゃんも良く眠った。涼しくなったので、深夜にオムツ交換しても次の眠りにスムーズに移行できる。まあ、以前に比べれば、だけれど。
さて、パネリストしてきますか....

★9月11日
現在時は10日の午後8時40分。和ちゃんは穏やかに眠っている。今日は7時までデイサービス・さっちゃん家にお世話になったのでお疲れのはず。でも、よく頑張ってくれた。和ちゃん、ありがとう。貴美子も和ちゃんの側にいてくれた。ありがとう。
で、今日はパネリストとして参加してきたのだけれど、和気町まで楢原さんの車で往復路を。楢原さんとは、もう5年近く会ってなかったけれど、なんだか、ついこの間まで仲良ししていた雰囲気。彼女のお陰で、アルツハイマー在宅介護最前線を20冊売ってもらった。
楢原さんもさっちゃん家へ。和ちゃんと対面。和ちゃんも、いい笑顔で対応してくれた。
しかし、やはりオレたちの周囲には素敵な介護職が多い。楢原さんからは車中、いろんなアドバイスを授かった。この人は昔から、頻繁にカッと頭に来る人なのだけれど、ザックバランでオレは大好きだ。これを読んで、またまたカッとしているかもしれない? 無理なのだけれど、また彼女の周囲を取材したくなっているオレがいる。



このページのTOPへgo!!
突入2へ